28

 

 

エモーショナルな週末を過ごしました。

 

幸せが大きすぎます。

 

でもその分、いつか来るのではないかという落差に恐れ慄いてもいます。

 

 

まずは日曜日、ウェディングフォトを撮ってもらったり、

色々と作戦を進めたり、いよいよだなという心持ちになりました。

 

大好きなあやかさんと話す時間もあり、

そこでびっくり、ふたりともこのあとから大切なおばあちゃんに久しぶりに

会いに行くという計画。

いつもこうやってリンクする。嬉しい、神秘的な関係性です。

 

そしてその足のまま、私は故郷へ帰りました。

約1年ぶりの里帰り。

今回は少し怖かったのです。

 

一年前にさようならをした、

おじいちゃんが考えて

おばあちゃんが守り抜いた

大好きで大好きでたまなら買った家。

 

あれを失い

母が頑張って考えてくれた家に初めて訪れる機会でした。

 

母も何度も言っているけど

あれほどの素敵な家をリフォームすることもできたけど

老朽化やリフォームでかかるお金を考えると

やはり立て直すことが最適で。

後悔しそうと思いながらもいろんなことを考えて通い詰めて

建ててくれた母。

 

前のあの家は

私にとって

生まれて初めて帰ってきた家で

大好きな家で

小さい頃の愛がたっぷりと詰まった家で

家族の愛の象徴のようなもので

失うことが怖くて怖くて仕方なかったのです。

 

新しい家を見ることも怖くて

受け入れられなかったらどうしようという恐怖もありました。

 

でも、私はそもそも、あの街の空気と匂いが好きでした。それに気がつきました。

 

古い家は無くなってしまったけど

吹く風と緑と雨の匂いは変わらなくて

おじいちゃんの仏壇も

ずっと使っていたソファやダイニングテーブルも健在で

 

家自体はシンプルで無駄の一切ない作りで

今後、家族で集まったりするにはとても使い勝手が良さそうで。

 

寂しくないは嘘だけれど

想像の何倍も居心地が良くてすでに気に入っていて

今回、向き合って、きちんと帰省してよかったと思えました。

母にも改めて感謝したいなと思いました。

 

 

そして早く到着できたので、夕方は夕日を見に浜辺へ繰り出しました。

 

この選択が、本当に良かったのです。

 

この日は大好きな浜辺で

シャボン玉を吹いている人がいました。

綺麗で綺麗で仕方なくて

喜んでいる子どもの姿が尊くて

 

選挙もあった日だし

衝撃的で悲しい事件も起きた直後だったから

子どもたちの楽しそうな声を聞き、笑顔を見ると

絶対に絶対に、この子たちのために明るい未来を作っていかないといけない

地球や社会を守っていかなければならない・・・・。と強く感じました。

自分にできることは限られるかもしれないけれど

とにかく、社会がこのまま進んでいくのは違う、と確信しました。

 

(選挙・・・

どうしてその党を支持するのか、全くわからなくて。つらいです。

愛を軸に、それだけで世界は作れないのでしょうか)

 

夕暮れまでシャボン玉を楽しんでしまい

大好きないちじくと柘榴の階段道を降りてタレカツ屋さんへ。

 

次の日はのんびり起きて

ぐうたらして

 

そして午後はまちに待っていたおばあちゃんとの再会です。

 

一度電話をしたときに

すごく寂しそうで苦しそうで「ごめんなさい」

それしか言ってもらえなくて

辛くて辛くて泣いてしまったけれど

 

弱ってしまっているんじゃないかと心配だったけど

 

思っていた何倍もおばあちゃんは元気そうで、本当に安心しました。

姿勢も変わらず美しくて

お肌も髪もツヤツヤ

 

一度心配しすぎたことを損するかのような

元気な姿を見られたことが本当に嬉しかったです。

 

もちろんピンピン元気、でないし

もう覚えていないこともたくさんたくさんあって

 

でもなんか

「これが最後かも」なんて思って会いに行ったこの感覚は

間違っていたなって。そう思えたので本当に良かった。

 

また絶対会えるんだ、そんなポジティブな気持ちに変えられました。

 

何より嬉しかったのは

結婚の報告ができて

良かったね、と

 

指輪に触れてくれたこと。

 

これでもう大丈夫、

 

でも人間、強欲だから

次は、子どもができたよとか、そんな話もしたいよ。わがままかな。

 

 

本当に会えて良かった、大好きな、おばあちゃん。

 

 

そして市内へ戻り、大好きなお寿司屋さんへ。

母と過ごすこういう時間が大好きで。

 

幸せに幸せに満たされた1日でした。

 

 

帰る時はいつも苦しい。

大好きすぎて

愛が大きすぎて

安心感に包まれすぎて

帰ってきた時の虚無感が大きすぎました。

 

でもそれを素直に吐けるようになったことが

数年前と比べた時の大きな成長です。

そんな存在がいてくれることに大きな感謝をしなければなりません。

 

 

 

予定が色々変わって後輩の個展にも足を運べました。

 

家のことで色々と思い巡らせ

それもまた楽しい経験に。

 

帰宅後と翌朝は

泣いてばかりだったけど

 

いい涙なんだ、これは。

 

愛にたっぷり包まれて

 

 

愛に生きるしか、やっぱり私にはないんだな

 

そう感じた1週間でした。