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いよいよ今年も後3ヶ月。

 

そして自分の中では28歳の誕生日までちょうど半年。

いつも10月の頭にはそんなことを意識しますが

今年はその節目にあたって、人生の中で最も清々しい心持ちで過ごすことができたと思います。

 

どうしても「今しかない」の気持ちで出かけたかった

「最後かもしれない」京都のひとり旅。

これらの言葉にはいろいろな意味が含まれますが

自分の中ではシンプルに

「子どもを授かる前に自分の軽い身一つで出かけられる最後の機会かも」

 

そう思って、9月になんとかスケジュールを調整し

決行に移りました。

 

流行りかぜで世界が覆い尽くされて早3年。

 

毎年欠かさなかったイギリス旅行の記録は断たれて

代わり?なのかなんなのか。

京都に足繁く通うようになりました。

 

自分でも「京都に恋人でもいるんかい」と突っ込みたくなるような頻度での訪問です。

 

そんななかで

絶対に訪れたい店やご挨拶に伺いたい神社などリストが出来上がり

今回は今まで行ったことのあるそのような場所をなぞるかのように

過ごした京都ステイでした。

 

お店の人や出会う人に「京都には観光で?」と聞かれますが

「はい」というものの

「これは観光では決してない」というのが私の心の中の答えです。

 

多分これは、散歩という方がよっぽど近い答えです。

 

今回は特に

何もしないことと

本を読むこととを

目的に、私の京都ライフ史上最高の時間を過ごすことができました。

 

貴船でお礼の気持ちを込めたお参りができたこともとても良かったし

(「今が一番静かなときよ」川が教えてくれた)

行きたかった無鄰菴で

お香の学びも得ながら、最高の景色を独り占めしてお茶をいただくこともできました。

 

大好きなお店で大好きな笑顔に再会することもでき

やっぱり欠かせないいつものルートを歩くこともでき。

 

 

そして何より心に残る出来事になったのは

お寺でお掃除をさせていただいたこととそちらの和尚さんとじっくりお話できたこと。

 

椅子を拭く作業と同じ仕事を与えれて

これが私にとって心を整える作業であり

気持ちの良い作業であり、思いやりをカタチにする一つの表現であると気付かされました。

 

風が通る中

歴史ある建物の掃除をひとり黙々とする、

こんな贅沢は他にあるのでしょうか。

 

番茶をいただきながら

自分がなぜイギリスが好きなのか

そして京都が好きになったのか

イギリスと京都に通ずることはなんなのか

そんな自分本位なことばっかりを聞いてくださった和尚さん。

 

私の心はときめくばかり。

楽しくて

言葉に纏めきれないこともたくさん見つけて

もっと読みたいし、言葉で表せるようにもなりたいと思ったし

実のある贅沢な時間になりました。

 

 

 

帰ってきて主人がいることも嬉しくて

そして

27年の一区切り。ここから第2チャプターよ

という話をにこにこ聞いてくれて、良かったねぇと。

 

それが本当に良かったと思える人生です。

 

 

本当に最高の時間でした、楽しくて仕方ない。

 

いつも幸せが続くと次の不幸を構えてしまっていたけれど

今はそれはしないで過ごせそうです。

 

幸せは続くよ。

でも感謝と謙虚のこころは絶対に忘れずに。